この世界が消えたあとの未来のつくりかた

予測不能な社会を生き抜く知的サバイバル術

知的生産

improvisation ~思考の導火線~

20世紀に知的パラダイムが生み出された現場の多くは、驚くべきか“講義”の場だった。精神分析学者ラカンは学生たちとの討論によって自らの思考を深化させていったことは「セミネール」と題された講義録を見ればあきらかだし、ハイデガーやベルクソン、ヘーゲ…

手抜きくらいがちょうどいい

毎年のことではあるけれど、新たな年度の区切りというのがどうも苦手だ。改まったところで急に何かが出来るようになるわけではないし、願をかけたとしても一体どれだけの確率で報われる人間が存在するのだろうか。人生、苦もあれば楽もある。それらは常に紙…

幸セノカタチ

年末の世間的なご多分に漏れず、喧騒の中をいろんな人たちと酒席を共にしてもらっている。様々な人の話を聞いてその人生を垣間見るにつけ、つくづく幸せのかたちって人それぞれだなって思う。子供が出来たやつ、まだ結婚してないやつ。趣味に生きる人、仕事…

日常の<入力>と<出力>

決まった周期、決まったペースで、まとまった文章量で、何年も飽くことなくブログ記事を生成し続けてる人ってすげえなって思う。マジで尊敬するよ。いや、厭味なんか無しにしてさ。だって、コンスタントに記事をアウトプットできるってことは。頭ん中のバー…

美食を巡る「職人」と「アーティスト」

いつからだろうか、驚くほど「食」に対する妥協を許さぬようになった。老後は自分で飲食店をやってみてえなと。そんな世間的にとてもありがちで、淡く浅はかな夢を抱くほど料理を食すことと提供することが好きになった。ちょっとでも気になる料理の噂を聞き…

いわた書店『一万円選書』の意味と、その可能性

先月末、いわた書店の「一万円選書」に当選したとの報を家人から受ける。えっ、マジかよ! 北海道は砂川市に実在する小さな書店に全国から注文が殺到、年に数回の抽選方式で当選した顧客にだけ店主が個別に厳選した1万円分の本を届けるというサービス。以前…

"かなしみ"から生まれた言葉のコレクター

先日、若松英輔さんという随筆家の講演を聴きに行った。若松さんはご自身の経験から新たな解釈による「死者論」を見出し、ライフワークである古今の文学批評に還元しておられる御仁で。その柔らかで透徹した明瞭な文体から静謐な思索を綴る人気エッセイスト…

ミネルヴァの梟の跳躍

なんの縁も所以も根拠さえ微塵もないのだけれど、それがとても重要で意味深なことだけは解る。みたいなこと、あんたにもないか?俺にとってのそれは所謂ネイティブ・アメリカン、つまり“インディアンの教え”といわれるやつだ。 筋金入りの唯物論者でファンダ…

非・論理思考のサバイバル処世術

こうすれば成功するみたいな。チープで最大公約的に自己啓発を促したいワケじゃねえから、なんとなく流入しちまったって人たちはそのまま直帰していただいた方がいいかもな。ここに書いてあること、どう解釈するかはあんた次第だからさ。 「世界のエリートは…

“井穴刺絡”の神秘

いつだったか、いわゆる自律神経の疾患を患って不眠症になったことがあった。心療内科に通ったりしてなんとか元の体質に戻すことができたのだが、その時から「休息法」が俺にとって大きな課題になった。 自律神経というのは交感神経と副交感神経という2つの…

誰かに心酔するってのは“覚悟”が必要だ

最近、刺激のある知的インプットが少なかったので本屋に寄ってみた。なんだか好奇心を掻き立てるような魅惑的なトピックの本があんまし刊行されてないんだよな… それにひきかえ国際情勢や外交もの、経済関連の解説書のたぐいは次から次へと新しいのが刊行さ…

漫画キングダムを支配する大戦略

先日、録りためていた地上波のテレビ番組を整理していたら情熱大陸が漫画家・原泰久だったので見てしまった。 基本的に漫画はほぼ読まないんだけど、NHKでのアニメ版を見たことから『キングダム』にすっかりハマってしまい、以来ずっと読み続けている。もと…

革命的批評宣言

企業のネットが星を覆い、電子や光が世界を駆け巡っても、国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない現代 俺らは一体、次の時代に何を残せるというのだろう… 「僕は耳と目を閉じ口を噤んだ人間になろうと考えたんだ。だが、ならざるべきか(I thought…